福岡県立大学で嗜癖行動学を研究している四戸智昭です。
ひきこもりからのサバイバー(生還者)の声に学ぶことが大切だと思い、元ひきこもりのこだまこうじさんにエッセイを書いてもらいました。随時掲載の予定です。
今回は、『ひきこもりの継続を強力にする小さな成功体験』というお話。
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車検の時期が近づいて、給湯器が不調で修理が必要に・・・、取り換え???
そんな状況になるとやっぱり、しわ寄せがやってきます。
「はー、50にもなって家でボーっとして、ふつうならもう働いて子供もいるような年なのに・・・、なんでうちだけこんなことに!!!」
・・・えーっと私けっこう頑張って、倒れるまで働いたんですけどダメですか?・・・・
・・・・今も頑張っているつもりなんですけど・・・・
なんてことを思ってもダメなことはしっかりわかっているわけですが、これを言われるときつい。
本当にきつい。
もうどうにもならないところにいるのがわかる余で余計に・・・
また、鬱になって生きるか死ぬかをか考えるのは嫌なんだよなぁ。
ただ、文句を言ってくれている間は、後ろから刺されることはないので、それはありがたく受け取っておこうとは思います。
最悪の事態は常に不意打ち。
私が手を出さない限りは、それが起こらないと思えば少しは安心――
こんな考えができるのは、たくさんのお母さんたちの嘆きを聞いたおかげかもしれない。
そんなことを言いたくなるのですが、この辺りはちゃんとひきこもれている人はみんなやれていることのような気がします。
ざっと計算してみると面談をやってた14年で計算してみると延べ200人オーバのお母さんの話を聞いてきたことになります。
まあ、6人くらいのグループワークっぽいのを入れたり、他の場所とかを考えるともっといるわけですが、これだけ話を聞いて、どれだけお母さんが頑張っているかをわかっていても、実際に自分が言われたらめちゃくちゃへこんでしまいます。
幸いなことに障害年金受給日だったので、ブレた頭にコーラとかポテチとかグミとかハイチュウとかをぶち込んで、沈静化できましたが、お金がない昔ってどうやっていたんだろう?と考えるとゾッとします。
昔は、大声出して、威嚇して、親を家の外に追い出したりしてたなぁ・・・・
こだまこうじ (元ひきこもり。1976年福岡県飯塚市生まれ、同市在住。)
<プロフィール> 中学時代いじめ被害、高校で不登校に。その後、最初のひきこもり時代を経験。このとき、「キツイから精神科に連れて行って」と親に泣いて希望するも、完全に無視される。周囲から就労を強要され、専門学校へ入学。その後、就労するも就職先の社員寮で動かなくなっているところを発見され、会社は9か月でクビ。4年間の本格的なひきこもり時代に突入。 その後、保健所の支援でひきこもりから脱出。2009年、保健師にとってまれにみる成功例として福岡県嘉穂・鞍手保健環境事務所の「ひきこもり家族相談会」のアドバイザーに就任。自立できるほどの収入はないが、ひきこもり当事者家族の話を聴いて支援をすることになる。 しかし、2020年に国や県がひきこもり当事者への就労支援を加速させることになり、「ひきこもり家族相談会」のアドバイザーとしてのお役御免となる。 「死んで地獄に行ったら、鬼に責め苦を喰らい、極楽に行っても悟った超阿弥陀如来に解脱するまで修行させられる」ことを恐れて、今日も何とか生き延びている。 |

