2011/08/01

ひきこもりの元当事者とその母によるオープンミーティング

福岡県うきは市では、不登校やひきこもりなど、困難を有する子どもや若者の支援をうきは市の社会福祉協議会が行っています。

比較的小規模の市で、率先してこのような事業を行っている自治体は全国でも珍しいのではないでしょうか。

昨年スタートしたこの事業は1周年を迎え、徐々に支援サービスの認知度も上がってきていると聞いています。スタッフが忙しくなるというのは、複雑な心境ではありますが、苦しんでいる当事者やその家族が着実に支援に結びついていることの結果でしょう。

さて、7月23日には、かつてひきこもりをしていた20代男性のふたりと、その母が、ひきこもっていた当時の状況や心境について、赤裸々に語ってくれました。私はその会で、コーディネーターとして参加しましたが、4人の人たちはとても熱心に当時のことを語ってくれました。

比較的若いふたりの体験談は、現在ひきこもりで苦しんでいる若者たちに、勇気をくれたようです。

自分の経験を語ることは、シェアと言われます。先を行く仲間たちの言葉は、現在苦しんでいる人たちにとって、長くて暗いトンネルの先にある一筋の光になります。また、語る当事者にとっては、当時のことを改めて整理し、同じような状況に陥ることを避けるための予防線にもなります。