2025/12/26

—ひきこもりサバイバー84 -休みとサボりの罪悪感-

     福岡県立大学で嗜癖行動学を研究している四戸智昭です。

ひきこもりからのサバイバー(生還者)の声に学ぶことが大切だと思い、元ひきこもりのこだまこうじさんにエッセイを書いてもらいました。随時掲載の予定です。
今回は、『ひきこもりの継続を強力にする小さな成功体験』というお話。

◆◆◆



仕事を休むとなんだか悪いことをしている気になります。

そして今までやってきた運動をやめようと決めた今もなんだかそわそわします。

フィットボクシング2「おもい」で体の動かしすぎでよく眠れなくなり、眠れないのでイライラし、イライラするので自分が嫌になります。

自分が嫌になるので悪いことをやってしまいます。

パチンコに逃げるくらいで犯罪は犯しませんが、自分の財布にダメージを与えて、ひそかに自分を罰しているという有様です。

家族にはこんな状態でパチンコに行くとはと呆れられます。

なのでよく眠って朝すっきり起きられるようになるまでフィットボクシング2は禁止です。

極端な生き方ですが私の本質はゼンツッパのようです。

しかし「いままでやっていたことをやっていない」というのは心にキます。

体が「もうやめといたほうがいいよ」「限界だよ」と注意してくれているのに「ちょっとだけ」と思ってしまいます。

考えようによっては命燃え尽きるまで仕事に尽くしてしまう人と本質的には同じなのかもしれません。

ともあれ「やらない」ことは大変です。

少しづつ「運動の時間を減らしていきましょう」ね。私。














こだまこうじ (元ひきこもり。1976年福岡県飯塚市生まれ、同市在住。)


<プロフィール>
 中学時代いじめ被害、高校で不登校に。その後、最初のひきこもり時代を経験。このとき、「キツイから精神科に連れて行って」と親に泣いて希望するも、完全に無視される。周囲から就労を強要され、専門学校へ入学。その後、就労するも就職先の社員寮で動かなくなっているところを発見され、会社は9か月でクビ。4年間の本格的なひきこもり時代に突入。
 その後、保健所の支援でひきこもりから脱出。2009年、保健師にとってまれにみる成功例として福岡県嘉穂・鞍手保健環境事務所の「ひきこもり家族相談会」のアドバイザーに就任。自立できるほどの収入はないが、ひきこもり当事者家族の話を聴いて支援をすることになる。
 しかし、2020年に国や県がひきこもり当事者への就労支援を加速させることになり、「ひきこもり家族相談会」のアドバイザーとしてのお役御免となる。
 「死んで地獄に行ったら、鬼に責め苦を喰らい、極楽に行っても悟った超阿弥陀如来に解脱するまで修行させられる」ことを恐れて、今日も何とか生き延びている。

2025/12/19

—ひきこもりサバイバー83 -不安のサイクルと猫-

     福岡県立大学で嗜癖行動学を研究している四戸智昭です。

ひきこもりからのサバイバー(生還者)の声に学ぶことが大切だと思い、元ひきこもりのこだまこうじさんにエッセイを書いてもらいました。随時掲載の予定です。
今回は、『ひきこもりの継続を強力にする小さな成功体験』というお話。

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気分が沈んでくると長年お世話になっている保健所に話を聞いてもらいに行きます。

何か変なことを言ってもある程度大丈夫な場所なのでそうしてしまいます。

フィットボクシング2をやってそれを続けることにこだわり、体調も心調も悪くなったときもそうしました。

「気分が落ち込んで話を聞いてもらいたいんですけど」

と、とりあえず電話してみます。

話したいことが自分でわからなくても「聞いてもらう」ことでいろいろと考えることができるようになります。

気分の落ち込みは同じ不安を自分の中でぐるぐるリサイクルし続けることなので外の人にちょっと茶々を入れてもらえばそのサイクルが変わるのです。

そんなわけで今日は話を聞いてもらいました。

猫カフェが市内にあると聞いたので「猫かぁ」と思いました。

今までの不安ぐるぐるリサイクルの中にはいない「猫」が頭の中に誕生した瞬間でした。













こだまこうじ (元ひきこもり。1976年福岡県飯塚市生まれ、同市在住。)


<プロフィール>
 中学時代いじめ被害、高校で不登校に。その後、最初のひきこもり時代を経験。このとき、「キツイから精神科に連れて行って」と親に泣いて希望するも、完全に無視される。周囲から就労を強要され、専門学校へ入学。その後、就労するも就職先の社員寮で動かなくなっているところを発見され、会社は9か月でクビ。4年間の本格的なひきこもり時代に突入。
 その後、保健所の支援でひきこもりから脱出。2009年、保健師にとってまれにみる成功例として福岡県嘉穂・鞍手保健環境事務所の「ひきこもり家族相談会」のアドバイザーに就任。自立できるほどの収入はないが、ひきこもり当事者家族の話を聴いて支援をすることになる。
 しかし、2020年に国や県がひきこもり当事者への就労支援を加速させることになり、「ひきこもり家族相談会」のアドバイザーとしてのお役御免となる。
 「死んで地獄に行ったら、鬼に責め苦を喰らい、極楽に行っても悟った超阿弥陀如来に解脱するまで修行させられる」ことを恐れて、今日も何とか生き延びている。

2025/12/12

—ひきこもりサバイバー82 -こんなに気を付けても頑張りすぎているの?-

       福岡県立大学で嗜癖行動学を研究している四戸智昭です。

ひきこもりからのサバイバー(生還者)の声に学ぶことが大切だと思い、元ひきこもりのこだまこうじさんにエッセイを書いてもらいました。随時掲載の予定です。
今回は、『ひきこもりの継続を強力にする小さな成功体験』というお話。

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フィットボクシング2のふつうをやりきることができるようになりました。

表示で月に7000キロカロリー消費の有酸素運動です。

達成感があります。

これをちゃんと続けていけば健康に。

そんなことを思っていたのですがちょっとこう思ってしまいました。

「ふつう」より15分長い「おもい」にしてみたらどうなるだろうと。

結果はご想像の通り、さんざんな結果でした。

いままでのように眠れなくなり、朝になると頭痛がして一日中だるさが続きます。

それでも消費カロリーを気にして月7000キロカロリーは達成したのですがこのとき私はなぜ急に体も心も疲れてきたのかを自覚していませんでした。

そしてある日、ついに「さぼり」ました。

それでも次の日には「おもい」をやります。

やって、できなくてを繰り返して私はやっと気づきました。

15分延ばしたから、この一か月間は起き上がることもできないほどだるくて気持ちも沈んでいたのだということに・・・

「たったの15分のがんばり」が

私の一か月以上続く不調を引き起こす原因となっていたのです。

がんばらないように気を付けていてもこのありさま。

これを模範とするために通院している精神科の先生に「ふつう」を「おもい」にしたせいでここ一か月はろくに眠れませんでしたと告白しました。

あれだけ気を付けていたのに「焦り」があったんだなと驚いた一月でした。

















こだまこうじ (元ひきこもり。1976年福岡県飯塚市生まれ、同市在住。)


<プロフィール>
 中学時代いじめ被害、高校で不登校に。その後、最初のひきこもり時代を経験。このとき、「キツイから精神科に連れて行って」と親に泣いて希望するも、完全に無視される。周囲から就労を強要され、専門学校へ入学。その後、就労するも就職先の社員寮で動かなくなっているところを発見され、会社は9か月でクビ。4年間の本格的なひきこもり時代に突入。
 その後、保健所の支援でひきこもりから脱出。2009年、保健師にとってまれにみる成功例として福岡県嘉穂・鞍手保健環境事務所の「ひきこもり家族相談会」のアドバイザーに就任。自立できるほどの収入はないが、ひきこもり当事者家族の話を聴いて支援をすることになる。
 しかし、2020年に国や県がひきこもり当事者への就労支援を加速させることになり、「ひきこもり家族相談会」のアドバイザーとしてのお役御免となる。
 「死んで地獄に行ったら、鬼に責め苦を喰らい、極楽に行っても悟った超阿弥陀如来に解脱するまで修行させられる」ことを恐れて、今日も何とか生き延びている。

2025/12/05

—ひきこもりサバイバー81 -今日はできなかったなぁ-

       福岡県立大学で嗜癖行動学を研究している四戸智昭です。

ひきこもりからのサバイバー(生還者)の声に学ぶことが大切だと思い、元ひきこもりのこだまこうじさんにエッセイを書いてもらいました。随時掲載の予定です。
今回は、『ひきこもりの継続を強力にする小さな成功体験』というお話。

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雨が降っています。

こんな日は「天が動くなと言っているんだ」と思って家でごろごろしています。

ごろごろできるようになりました。

最初は「しっかり休まない」と、と体調回復のための緩いけど毎日守るスケジュールのためにビニール傘をさして外を歩いたものですが私らしいのんきさで

「晴耕雨読もかっこいい」

と割り切ってしまうようになりました。

本来、晴耕雨読は働かなくても生きていける士大夫(中国のお金持ち)が食うのには困らないけど自分を高く買ってくれる人がいないので何もやることができないという状態で、まごまごしているのを強がったいい方であんまりいい意味ではないようですがそれもいいかなと思っています。

思えるようになってきています。

これを働かざるのに食っているダメ人間とするか、生きているだけでも大したものだと思うのかは心次第でしょう。

私は死ぬよりはよっぽど素晴らしいと思っています。


















こだまこうじ (元ひきこもり。1976年福岡県飯塚市生まれ、同市在住。)


<プロフィール>
 中学時代いじめ被害、高校で不登校に。その後、最初のひきこもり時代を経験。このとき、「キツイから精神科に連れて行って」と親に泣いて希望するも、完全に無視される。周囲から就労を強要され、専門学校へ入学。その後、就労するも就職先の社員寮で動かなくなっているところを発見され、会社は9か月でクビ。4年間の本格的なひきこもり時代に突入。
 その後、保健所の支援でひきこもりから脱出。2009年、保健師にとってまれにみる成功例として福岡県嘉穂・鞍手保健環境事務所の「ひきこもり家族相談会」のアドバイザーに就任。自立できるほどの収入はないが、ひきこもり当事者家族の話を聴いて支援をすることになる。
 しかし、2020年に国や県がひきこもり当事者への就労支援を加速させることになり、「ひきこもり家族相談会」のアドバイザーとしてのお役御免となる。
 「死んで地獄に行ったら、鬼に責め苦を喰らい、極楽に行っても悟った超阿弥陀如来に解脱するまで修行させられる」ことを恐れて、今日も何とか生き延びている。

2025/11/28

—ひきこもりサバイバー80 -ゲームをしなくなったひきこもり-

      福岡県立大学で嗜癖行動学を研究している四戸智昭です。

ひきこもりからのサバイバー(生還者)の声に学ぶことが大切だと思い、元ひきこもりのこだまこうじさんにエッセイを書いてもらいました。随時掲載の予定です。
今回は、『ひきこもりの継続を強力にする小さな成功体験』というお話。

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仕事から帰ったら毎日ゲームをやって睡眠時間を削っていた私ですが仕事を辞めてからゲームどころかテレビをつけることさえ珍しくなりました。

私が「リフレッシュ」と「休養」は違うと考えて休むことに集中していたからかもしれません。

実際に無理せず、小さな目標をただ達成していくことに集中していました。

朝日を浴びるための五分間の散歩、朝の食事をちゃんと食べること、公園へ行くこと、フィットボクシング2でちょっと体を動かすこと、そして雇用保険受給認定日にはハローワークに行くこと、睡眠時間を記録するなどということもやっていました。

しかしそれをやっても時間はいっぱいあったし、休みになったら見ようと思っていたアニメややろうと思っていたゲームもあったのです。

ところがやる気になれない。

それが心の疲れなのかもしれません。

「追い詰められた主人公が奇跡を起こす」

のと逆に追い詰められることがなくなった私は持っていた「ゲームを起動する」力を失ってしまったようです。

それがよいことなのか、悪いことなのか。

そんなことを考えています。


















こだまこうじ (元ひきこもり。1976年福岡県飯塚市生まれ、同市在住。)


<プロフィール>
 中学時代いじめ被害、高校で不登校に。その後、最初のひきこもり時代を経験。このとき、「キツイから精神科に連れて行って」と親に泣いて希望するも、完全に無視される。周囲から就労を強要され、専門学校へ入学。その後、就労するも就職先の社員寮で動かなくなっているところを発見され、会社は9か月でクビ。4年間の本格的なひきこもり時代に突入。
 その後、保健所の支援でひきこもりから脱出。2009年、保健師にとってまれにみる成功例として福岡県嘉穂・鞍手保健環境事務所の「ひきこもり家族相談会」のアドバイザーに就任。自立できるほどの収入はないが、ひきこもり当事者家族の話を聴いて支援をすることになる。
 しかし、2020年に国や県がひきこもり当事者への就労支援を加速させることになり、「ひきこもり家族相談会」のアドバイザーとしてのお役御免となる。
 「死んで地獄に行ったら、鬼に責め苦を喰らい、極楽に行っても悟った超阿弥陀如来に解脱するまで修行させられる」ことを恐れて、今日も何とか生き延びている。

—ひきこもりサバイバー -刺殺失敗という希望-

 

 福岡県立大学で嗜癖行動学を研究している四戸智昭です。

ひきこもりからのサバイバー(生還者)の声に学ぶことが大切だと思い、元ひきこもりのこだまこうじさんにエッセイを書いてもらいました。随時掲載の予定です。
今回は、『ひきこもりの継続を強力にする小さな成功体験』というお話。

◆◆◆

半年くらい前に「76歳の父親が、52歳の息子を包丁で刺してたものの、殴り返されて、殺害に失敗する」という事件がありました。

数年前、元農水省事務次官の父親(72)がひきこもりの息子(44)を殺害したのとは対照的な事件です。

このニュースを見たとき、私は「やっぱりふつうにやったら体力的に70代の父親に息子が殺されるのはおかしいんだ」と納得する前に、「次は自分の番かもしれない」と震えあがりました。

もしそうなったら「抵抗せずに殺されるべきか」、それとも「抵抗して親を子殺しにしない道を選ぶべきか」とかいうことは、頭に浮かびませんでした。

それは、少しでも外に出られていて、ちょっとでも仕事をしているときに考えられることで、今のように外にも出られず、仕事もしていないとただただ「不安」になるようです。

今の状態で、そこまで考えると「危ない」と心がブレーキを踏みます。

なので、ブログに書こうとしても書けません。

書けないので抱え込んで、さらに不安になると言う「負のループ」にはまります。

今、ブログを書いているのは、11月21日に社協の「笑顔の集い」に参加してきたからです。

ひきこもりな私が、ひきこもり家族の親御さんの話を聞かせてもらい、ひきこもりな視点からアドバイスというか、気づいたことを話すという場所です。

そこでこの事件を見て不安だったということを冊子にしてもらいました。

冊子にしてもらうと気持ちが楽になると言うか、これ言ってもいいんだという気になりました。

半年前に「めちゃくちゃ怖いだけ」で送ったメールが、いろいろあって、「親子でいろいろズレてたけど、そのおかげで二人とも生き延びれた。よかったね」という形にまとまっていました。

それを読むと「これって希望だったんだぁ」と気づきました。

今までは「親がひきこもっていた子供を刺し殺す」か「ひきこもっていた子供が親を刺し殺す」かの二者択一だったのですが、今回の「失敗」で「両方生き残る」という第三の道が示されました。

これは、よく考えれば当たり前のことですが、「元農水省事務次官事件」から見ている人には新しい道です。

少なくとも「親として、息子を殺して」とか思ったときに、少しでも「でも失敗したら恥ずかしいし、大変だぞ」と思えるのは大きな恩恵です。

子供としても「『殺さないと殺される』わけじゃないんだ」と思えば、先に殺さないといけないという気持ちが少しは和らぎます。

ひきこもりの親としての「手本」がない以上、目につく情報の中で、信頼がおけるニュースに判断基準を置くのは当たり前のことです。

追いつめられて、どうしようもなくなったとき、ふと「親の責任で」とか、「殺される前に」と思ったとき、私たちは過去にニュースで見た印象的な事件を頭に思い浮かべていることが多いです。

少なくともそこから強い影響を受けています。

そしてそこには「成功」事例がたくさんありますが、「失敗」事例は少ないです。

「成功」していないと事件にならないので、あたりまえなのですが、自分が同じ立場だとそんな当たり前のことに気づけなかったりします。

私は、そこに今回の「失敗」が加わってくれたのが、とてもありがたいと思っています。

おかげで、「でも失敗したら嫌だし」と思えるからです。

今回の事件も、案外「70代の親がひきこもりの息子を刺し殺した」という「成功」事例を知ったので、「やれる気」になってしまった結果のような気がします。













こだまこうじ (元ひきこもり。1976年福岡県飯塚市生まれ、同市在住。)


<プロフィール>
 中学時代いじめ被害、高校で不登校に。その後、最初のひきこもり時代を経験。このとき、「キツイから精神科に連れて行って」と親に泣いて希望するも、完全に無視される。周囲から就労を強要され、専門学校へ入学。その後、就労するも就職先の社員寮で動かなくなっているところを発見され、会社は9か月でクビ。4年間の本格的なひきこもり時代に突入。
 その後、保健所の支援でひきこもりから脱出。2009年、保健師にとってまれにみる成功例として福岡県嘉穂・鞍手保健環境事務所の「ひきこもり家族相談会」のアドバイザーに就任。自立できるほどの収入はないが、ひきこもり当事者家族の話を聴いて支援をすることになる。
 しかし、2020年に国や県がひきこもり当事者への就労支援を加速させることになり、「ひきこもり家族相談会」のアドバイザーとしてのお役御免となる。
 「死んで地獄に行ったら、鬼に責め苦を喰らい、極楽に行っても悟った超阿弥陀如来に解脱するまで修行させられる」ことを恐れて、今日も何とか生き延びている。

2025/11/21

—ひきこもりサバイバー79 -ひきこもりの一日とは-

     福岡県立大学で嗜癖行動学を研究している四戸智昭です。

ひきこもりからのサバイバー(生還者)の声に学ぶことが大切だと思い、元ひきこもりのこだまこうじさんにエッセイを書いてもらいました。随時掲載の予定です。
今回は、『ひきこもりの継続を強力にする小さな成功体験』というお話。

◆◆◆

朝、人がいない6時ぐらいに公園へ散歩します。

家に帰ってしばらくぼんやりします。

7時ぐらいに薄くなった髪に育毛剤をぬります。

その後、きれいに手を洗って育毛剤を流します。

それから仏壇にお茶を上げて、線香を立てて鐘を鳴らし、ご先祖様にご挨拶です。

母の用意してくれた朝食を風呂掃除を終えた父と一緒に食べて、母が「これ体にいいらしいから」と購入してくれているその時期のお気に入りの健康になる黒酢とか卵黄とか朝鮮人参とかのカプセルを飲みます。

九時ごろにはちょっと心が落ち着くというマインドフルネス瞑想もどきをやります。(このあたり健康食品を愛好する母の子だなぁと思いますが)

十時をすぎるとフィットボクシング2の普通をやらないとと思います。

十一時ごろになると焦りだしてフィットボクシング2の「ふつう」をやります。

それが終わると昼食の時間なのでパンか、カップ麺を食べます。

午後一時ごろになると「あー今日も半分すぎた」と思います。

やることがないのでパチンコにでも行こうかと思うのはデフォルトです。

しかし午後四時までに帰らないと激おこされるので考えどころです。

考えていろいろしているうち(どうしようと本を読む、ユーチューブを見る、仕事しないとと頭を抱える、パチンコいってぼろ負けしたとき、勝ったときを夢想する)に午後二時半を過ぎると「今さら自転車で行ってもついてすぐに帰ってこないとダメだ」と思って諦めます。

元気がよく頭の働きがいいときは即決でいろいろ「しない」ときもあります。

「する」のではなく、「やらない」でいられるのです。

ともあれ4時になるとご飯なので一日が終わります。

夜はお風呂に入って6時ごろには布団の中です。

こうしてどんどん時間が過ぎていきます。

私は休めていますか?

















こだまこうじ (元ひきこもり。1976年福岡県飯塚市生まれ、同市在住。)


<プロフィール>
 中学時代いじめ被害、高校で不登校に。その後、最初のひきこもり時代を経験。このとき、「キツイから精神科に連れて行って」と親に泣いて希望するも、完全に無視される。周囲から就労を強要され、専門学校へ入学。その後、就労するも就職先の社員寮で動かなくなっているところを発見され、会社は9か月でクビ。4年間の本格的なひきこもり時代に突入。
 その後、保健所の支援でひきこもりから脱出。2009年、保健師にとってまれにみる成功例として福岡県嘉穂・鞍手保健環境事務所の「ひきこもり家族相談会」のアドバイザーに就任。自立できるほどの収入はないが、ひきこもり当事者家族の話を聴いて支援をすることになる。
 しかし、2020年に国や県がひきこもり当事者への就労支援を加速させることになり、「ひきこもり家族相談会」のアドバイザーとしてのお役御免となる。
 「死んで地獄に行ったら、鬼に責め苦を喰らい、極楽に行っても悟った超阿弥陀如来に解脱するまで修行させられる」ことを恐れて、今日も何とか生き延びている。

2025/11/14

—ひきこもりサバイバー78 -ひきこもりとTRPGリプレイ-

    福岡県立大学で嗜癖行動学を研究している四戸智昭です。

ひきこもりからのサバイバー(生還者)の声に学ぶことが大切だと思い、元ひきこもりのこだまこうじさんにエッセイを書いてもらいました。随時掲載の予定です。
今回は、『ひきこもりの継続を強力にする小さな成功体験』というお話。

◆◆◆

「心を支えてくれる優しい本を読もう」

私がそう思ったのは人に話をすると

「ぼーっとしてないで先のことを考えた方がいい」

あるいは

「今は休むことを第一に考えて」

のどちらかに押し込められてしまう気がしたからです。

どちらも正しく正しいから危ういなぁと感じています。

天秤は違うものが同じ重さで両方の天秤の皿に乗っているので倒れずにいられると感じています。

私としては重りが天秤のお皿に乗っていないでふらふらしないのが理想です。

こういう気持ちになってふらふらしなくなっちゃうと現世から来世へと旅立ってしまうのかもしれません。

あれもこれもと考えられる間は意外に大丈夫なものです。

私が選んだのはTRPGリプレイ。

世界を救う(?)勇者パーティキャラクターを現実にいるプレイヤーたちがサイコロを振りながら遊ぶ様子を文章化したものです。

ファンタジー世界で伝説の清らかな乙女にしかその背に乗ることを許さない聖なるユニコーンもリプレイの中ではプレイヤーたちは

「うむ、宮廷でユニコーン保護か。うちの娘に世話をさせようとさせたら拒否られてとか、ありそうだな」

「中世の宮廷は奔放ですからな。いろいろと発覚して大問題に。犯人探しでよくもうちの娘の純潔を奪ったなと決闘なんかが頻発してそうですな」

という具合なので世界を救う目的とすちゃらか具合がいいバランスで安心します。

そして楽しい時間を過ごしてこう思うのです。

「また一日が無駄になった」と・・・。(書けなかったときもカウントしているので、75からいきなり78に飛んでます)
















こだまこうじ (元ひきこもり。1976年福岡県飯塚市生まれ、同市在住。)


<プロフィール>
 中学時代いじめ被害、高校で不登校に。その後、最初のひきこもり時代を経験。このとき、「キツイから精神科に連れて行って」と親に泣いて希望するも、完全に無視される。周囲から就労を強要され、専門学校へ入学。その後、就労するも就職先の社員寮で動かなくなっているところを発見され、会社は9か月でクビ。4年間の本格的なひきこもり時代に突入。
 その後、保健所の支援でひきこもりから脱出。2009年、保健師にとってまれにみる成功例として福岡県嘉穂・鞍手保健環境事務所の「ひきこもり家族相談会」のアドバイザーに就任。自立できるほどの収入はないが、ひきこもり当事者家族の話を聴いて支援をすることになる。
 しかし、2020年に国や県がひきこもり当事者への就労支援を加速させることになり、「ひきこもり家族相談会」のアドバイザーとしてのお役御免となる。
 「死んで地獄に行ったら、鬼に責め苦を喰らい、極楽に行っても悟った超阿弥陀如来に解脱するまで修行させられる」ことを恐れて、今日も何とか生き延びている。

2025/10/24

—ひきこもりサバイバー75 -ひきこもりとフィットボクシング2-

    福岡県立大学で嗜癖行動学を研究している四戸智昭です。

ひきこもりからのサバイバー(生還者)の声に学ぶことが大切だと思い、元ひきこもりのこだまこうじさんにエッセイを書いてもらいました。随時掲載の予定です。
今回は、『ひきこもりの継続を強力にする小さな成功体験』というお話。

◆◆◆

「そうだ。フィットボクシング2をやろう」

バーンアウトして仕事をやめてひきこもり生活に戻ってから回復を目指してやっている小さなことの一つに任天堂switchの

「フィットボクシング2を5分だけやる」

を加えました。

最初は調子に乗ってデイリーエクササイズ「ふつう」を選んだのですが終わる前に目まいと頭痛がして起き上がれなくなってしまったので「五分」です。

体力回復というより何もやってない時間に

「みんな仕事をしているのに休むのは怖い」

と思うようになったからです。

せっかく方向を決めて歩いているのにそれの何と難しいことか!

果たして社会復帰できるのか、そもそもその必要はあるのか?

いろいろと考えてしまう日々です。













こだまこうじ (元ひきこもり。1976年福岡県飯塚市生まれ、同市在住。)


<プロフィール>
 中学時代いじめ被害、高校で不登校に。その後、最初のひきこもり時代を経験。このとき、「キツイから精神科に連れて行って」と親に泣いて希望するも、完全に無視される。周囲から就労を強要され、専門学校へ入学。その後、就労するも就職先の社員寮で動かなくなっているところを発見され、会社は9か月でクビ。4年間の本格的なひきこもり時代に突入。
 その後、保健所の支援でひきこもりから脱出。2009年、保健師にとってまれにみる成功例として福岡県嘉穂・鞍手保健環境事務所の「ひきこもり家族相談会」のアドバイザーに就任。自立できるほどの収入はないが、ひきこもり当事者家族の話を聴いて支援をすることになる。
 しかし、2020年に国や県がひきこもり当事者への就労支援を加速させることになり、「ひきこもり家族相談会」のアドバイザーとしてのお役御免となる。
 「死んで地獄に行ったら、鬼に責め苦を喰らい、極楽に行っても悟った超阿弥陀如来に解脱するまで修行させられる」ことを恐れて、今日も何とか生き延びている。

2025/10/17

—ひきこもりサバイバー74 -不安と向き合う心の力を削るのは?-

    福岡県立大学で嗜癖行動学を研究している四戸智昭です。

ひきこもりからのサバイバー(生還者)の声に学ぶことが大切だと思い、元ひきこもりのこだまこうじさんにエッセイを書いてもらいました。随時掲載の予定です。
今回は、『ひきこもりの継続を強力にする小さな成功体験』というお話。

◆◆◆

「このブログを100まで書くことをする」

そんな目標を立てたのは仕事をやめて一月くらい過ぎたころでした。

理由は「みんな働いているのに自分は何もしていない」という不安から逃げるためです。

向き合って受け入れるにはその時の状態では簡単ではない。

敗北は死。

そんな直観があったので無意識にそう決めました。

現実には四戸先生から「読む人のことを意識して書いた方がいいよ」と優しく諭されるような、不安を不満に書き換えたような内容ばかりで書くことにも疲れて、いまだに達成していません。

もちろん無理をした分、回復は遅れ、不安を受け入れるのに四苦八苦しています。

不安や違いがあってもいいと許せるのは健康な心あってこそです。













こだまこうじ (元ひきこもり。1976年福岡県飯塚市生まれ、同市在住。)


<プロフィール>
 中学時代いじめ被害、高校で不登校に。その後、最初のひきこもり時代を経験。このとき、「キツイから精神科に連れて行って」と親に泣いて希望するも、完全に無視される。周囲から就労を強要され、専門学校へ入学。その後、就労するも就職先の社員寮で動かなくなっているところを発見され、会社は9か月でクビ。4年間の本格的なひきこもり時代に突入。
 その後、保健所の支援でひきこもりから脱出。2009年、保健師にとってまれにみる成功例として福岡県嘉穂・鞍手保健環境事務所の「ひきこもり家族相談会」のアドバイザーに就任。自立できるほどの収入はないが、ひきこもり当事者家族の話を聴いて支援をすることになる。
 しかし、2020年に国や県がひきこもり当事者への就労支援を加速させることになり、「ひきこもり家族相談会」のアドバイザーとしてのお役御免となる。
 「死んで地獄に行ったら、鬼に責め苦を喰らい、極楽に行っても悟った超阿弥陀如来に解脱するまで修行させられる」ことを恐れて、今日も何とか生き延びている。

2025/10/10

—ひきこもりサバイバー73 -ひきこもりの真面目さとは?-

    福岡県立大学で嗜癖行動学を研究している四戸智昭です。

ひきこもりからのサバイバー(生還者)の声に学ぶことが大切だと思い、元ひきこもりのこだまこうじさんにエッセイを書いてもらいました。随時掲載の予定です。
今回は、『ひきこもりの継続を強力にする小さな成功体験』というお話。

◆◆◆

ひきこもる生活に戻って無理せず体調を整える。

そんな目的で睡眠負債を返し、公園で心を落ち着かせる生活を続けています。

そこへ真面目な私が顔を出します。

「このまま何もしなくていいのか?」と

ぎりぎりで体と心の声を聴いて自殺を回避できた。

と自分を称賛する声の何と小さなことか。

誰もが働いているのが「あたりまえ」の今、「休むことは悪いこと」。

そんな気持ちが沸き上がってきます。

そしてその気持ちに呑まれて「自己否定」しないように何かをしようとします。

寝るのに必死なこともまた心と体に無理をさせる行為なのかもしれません。

空白が多いのは書くのがつらいから・・・?


















こだまこうじ (元ひきこもり。1976年福岡県飯塚市生まれ、同市在住。)


<プロフィール>
 中学時代いじめ被害、高校で不登校に。その後、最初のひきこもり時代を経験。このとき、「キツイから精神科に連れて行って」と親に泣いて希望するも、完全に無視される。周囲から就労を強要され、専門学校へ入学。その後、就労するも就職先の社員寮で動かなくなっているところを発見され、会社は9か月でクビ。4年間の本格的なひきこもり時代に突入。
 その後、保健所の支援でひきこもりから脱出。2009年、保健師にとってまれにみる成功例として福岡県嘉穂・鞍手保健環境事務所の「ひきこもり家族相談会」のアドバイザーに就任。自立できるほどの収入はないが、ひきこもり当事者家族の話を聴いて支援をすることになる。
 しかし、2020年に国や県がひきこもり当事者への就労支援を加速させることになり、「ひきこもり家族相談会」のアドバイザーとしてのお役御免となる。
 「死んで地獄に行ったら、鬼に責め苦を喰らい、極楽に行っても悟った超阿弥陀如来に解脱するまで修行させられる」ことを恐れて、今日も何とか生き延びている。