2011/02/05

NHKクローズアップ現代「はたらくのが怖い 新たな”ひきこもり”」

昨年から、福岡楠の会(ひきこもりの当事者を抱えた家族の会)で、グループミーティングのコーディネーターをさせていただいています。

2月3日のNHKクローズアップ現代では、「はたらくのが怖い 新たな”ひきこもり”」と題して、この楠の会のグループミーティングの様子が放映されました。この写真は、そのグループミーティングの様子です。リンクからは、様子の映像がご覧になれます。



NHKのタイトルが、なぜ”新たな”ひきこもりとしたのか?その意味は推測しかねます。単に”新しい”という形容詞を付けることで、注目を集めるだけだとしたら、ひきこもりという社会の課題の意味を分かっていらっしゃらないようにも思います。ひきこもりの方々は、今もそして以前からも社会に出ることを恐れている人たちで、働きたくても働くことができない人たちだからです。

ところで、社会から注目を集める”ひきこもり”という課題は、いつも当事者だけが注目されますが、その当事者とともに暮らしている家族の辛さや家族の課題にもっと目を向けるべきだと考えています。まさに、現代社会は、ことひきこもりの課題に関して、「気を見て森を見ず」の状況だと思います。

全国引きこもりKHJ親の会によると、ひきこもりの人の数は、100万人を超えるとも言われます。当事者家族は、単純に見積もっても、その3倍~4倍、実に400万人を超える人が”ひきこもり”という課題で悩んでいらっしゃいます。(拙著『21世紀の心の処方学』より)

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