2011/04/22

大人としての日本国憲法

4月20日の卒論ゼミでは、ゲストティーチャーに田中輝好氏に登場してもらった。
氏は、法制史が専門の埼玉県本庄市市議会議員で、大切な友人である。

学生たちが学ぶことの意味、卒業研究に取り組むことの意味を、日本国憲法の前文から解りやすく解説してくださった。

(日本国憲法前文)
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものてあつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。


正義って何だろう?ウルトラマンや桃太郎は正義の味方?
当たり前に思えていることも、論じる視点を変えると、全く違う事実に見えてくる。
これは、卒業研究を取り組むときにおいてとても重要な視点。

自由と平等って?自由で平等って、聞こえはいいけど
それを守るための不断の努力って?誰がするの?
今、全国で選挙が行われているが、学生たちの意識が大きく揺さぶられるような講義だったようだ。

統一地方選挙で卒論ゼミ生の選挙応援をする田中氏

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